今回の話題
テレビ朝日が現在放送中のキムタク主演の木曜ドラマ「Believe-君にかける橋-」。
6月13日に第8話まで放送されたが、最終回である第9話を前に視聴率が下降気味で、ネット民はドラマに対してダメ出し。
酷評ポイントとしては、主に脚本が酷いことと、そして主演であるキムタクの演技に対するダメ出しが多数を占めている状態。
このドラマはテレビ朝日が開局65周年記念ドラマと銘打ち、キムタクを主演にその脇を天海祐希や竹内涼真など「主役級豪華キャスト陣」で固めたテレビ朝日オリジナルのドラマ。
大手ゼネコンの土木設計部長を演じるキムタクが、東京都肝いりプロジェクト「龍神大橋」の建設現場で起こった崩落事故の責任を会社に取らされる形で刑務所送りに。
キムタクは無実の罪で実刑判決を受けるも、奥さん役の天海祐希が余命一年と知り刑務所を脱獄。
脱獄後、キムタクは逃げ回るうちに爆発事故はただの事故ではなく、キムタクの勤めてた会社や東京都も関わる陰謀と知り、真相を明らかにしようとするというもの。
しかし脚本の内容と、さらには主演のキムタクの演技に対してツッコミが殺到し、ドラマは視聴者の心はつかめていないのが実情な模様。
まず第7話のツッコミポイントは、「龍神大橋」の爆発事故が陰謀であることを知ったキムタクが、真相を明らかにするため社長と密会しようと密会場所に向かった際の出来事。
キムタクはそもそも脱獄犯なのに、なぜか美容室で髭をそり、髪の毛もバッチリ決まってて、特に変装もせず町をウロウロ。
そして視聴者が失笑したのが「キムタクの華麗なるフェンス越え」事件。
社長との密会場所に侵入するためキムタクがフェンスを越えるシーンがあるのだが、
そこでキムタクは新体操の競技である器械体操でもキメるかのように、フェンスを鉄棒のように握って身体を半回転させて両足を天空にビシッと伸ばして一回転するという「曲芸」を披露。
ちなみにこの時のキムタクは「アバラ骨を骨折している」という設定。
これに対してネット記事は「木村拓哉の華麗なるフェンス越えが”かっこよすぎ”と話題に」という風にキムタクを持ち上げるも、
ネット民は「肋骨折れてても格好付けた柵越えをしたいキムタク」と失笑気味。
その前のシーンで「人とすれ違う時に顔隠しながら歩いてるのに、美容室でカットしていた」こともあり、
「この人は役作りするのではなくいかにカッコつけるかに執念を燃やしている」と皮肉られた。
また終盤に入った第8話は、警察が監視する中、脱獄犯のキムタクと天海祐希が自宅で会話するシーンがメイン。
しかしキムタクと天海祐希が会話するだけの内容なのに、とにかく脚本の辻褄が合わずにダメ出しが目立った。
第8話の大半を占めた「夫婦の時間」は正直無意味というか無駄というか意味わからないとこの第八話の内容そのものを完全否定する声や、
「脇を固める役者さんたちもパラパラでてくるシーンが多く、ストーリーの必然性もないしセリフが語られているだけでつまらない」と、ストーリーの辻褄が合わない点を指摘する声。
また大筋のストーリーで見たら面白いので「、もっと細部にこだわれば良いのにと思う」という感じで、ストーリーのディテールを指摘する声などもあった。
中には「この作品はキムタクがどうというよりもシナリオがなってないと思う」というコメントもあった。
なお補足すると、過去のネット記事などによればこのドラマの脚本は「キムタクが非常に強くこだわって作られた脚本である」という話。
こんな感じで終盤に入った第8話については視聴率の下降も食い止められず、第8話は世帯平均視聴率9.1%を記録。
このドラマはキャストが超豪華であることに加えて製作費も破格で、ドラマの予算が通常1話あたり3000万円のところ、このドラマは1話8000万円はかけて作られていると言われている。
第9話が最終回とのことで、ラスト直前で視聴率も話も失速気味という状態な模様だ。
パウラの感想
それではここからパウラが実際に「びりーぶ」の第7話と第8話を見た感想をお話したいと思いますが、
パウラはまずここでお兄様とお姉様にお詫びしないといけません。
パウラはこのびりーぶの第1話から第3話までを見た時に、
「恐らくこの話は橋づくりに情熱を傾ける男の話ではなく、キムタクが日本を揺るがす壮大な陰謀を解決するお話になっていく」と予想しました。
陰謀の話であったことは予想どおりでしたが、しかしテレ朝には日本を揺るがす壮大な陰謀を描くことはできなかったようで、
たぶんかなりショボいオチで終わりそうな予感がしています。
あとキムタクが陰謀を解決するというのも多分予想を外しました。
というのもこのドラマは「東京都と大手ゼネコンが結託したプロジェクトの裏に隠された壮大な陰謀を暴く」というのがメインプロットなので、
ドラマの中では一応キムタクが解決のために奮闘しているように見せかけてますが、
ストーリーを進行させているのはむしろ「主役級豪華キャスト陣」の人たちです。
パウラが見た限り、キムタクがドラマの中でやってることは逃げる、イキる、キレるしかやってなくて、
話を解決させるんじゃなくて話をひっかきまわしているようにしか見えませんでした。
まぁおいしいところはキムタクが持っていくとは思いますが、正直キムタクはいてもいなくても「陰謀」は勝手に解決すると思いますね。
なのでパウラの「キムタクが日本を揺るがす壮大な陰謀を解決するお話になっていく」は完全に外れました。
今のテレ朝に、キムタクを主役として引き立たせなければならないという縛りプレイの中、スケールの大きい壮大な陰謀の物語を作るのは不可能だったようです。
テレ朝の脚本の力を過大に評価してしまったこと、深くお詫びいたします。本当にすみませんでした。
でまぁ、パウラが第7話と第8話をみた感想ですけど、
まずキムタクの演技について、世間の人たちがダメ出ししまくっているのでパウラはあえてキムタクの演技を褒めたいと思いますが、
とにかくキムタクは嫌味を言うのとブチギレているときの演技だけはもの凄くお上手だなと思いました。
これはもう第一話を見た時からずっと思っていましたけど、
基本的にずっとキムタクがキムタクをやっている中、キムタクは割と唐突に弁護士とか社長とか奥さんを相手にキレるんですけど、
人様にキレてる時の演技だけは、急に人が変わったかのように活き活きとした演技で見てるこっちがビビるくらい迫真の演技になるんですよね。
このキムタクのブチギレている演技だけは唯一キムタクの演技で素晴らしいと感じる点なので、これはぜひ実際にドラマを見て欲しいですね。
ただとにかく脚本の失速っぷりはもう擁護のしようもなくて、第8話ではかなりの虚無を味わいました。
シナリオはもう最初の段階で破綻してたので辻褄が合わないのはもう気にしてはいないのですが、
それでも天海祐希さんや竹内涼真さんや小日向文世さんみたいに実力派のキャストの演技が死なない程度には、脚本にも頑張ってもらわなければいけません。
しかし特に終盤であるはずの第8話は、10分で終わる話を60分くらいに引き伸ばしていたのでかなり退屈でした。
第8話は、なんか脱獄犯のキムタクと奥さん役の天海祐希さんが自宅で会話をするのを、なぜか警察が外で監視しているという謎のシーンが半分以上を占めるんですけど、
なんかその警察のシーンも割と多いのに、最初から最後まで無能を飛び越えてポンコツで、
意味不明な事ばかり言ったりやったりしてたせいでほとんどドラマの内容が頭に入ってこなかったですね。
ネットの反応なんかでも「天海祐希さんとキムタクの夫婦の会話シーンが意味不明で頭に入ってこなかった」というコメントが見られたんですけど、
その理由の半分くらいは、警察が意味不明なことを言ったりやったりするシーンがやたらと多かったからだと思います。
ということで、テレ朝がSPドラマとか劇場版とかの最終回詐欺をしない限りは、次回の第9話で最終回だそうですね。
正直、「話が全然進んでないのにもう終わるの」って感じです。
おいテレ朝、まさかとは思うが予算が尽きて打ち切りか、アーン?
それでは最後はパウラちゃんねるのお約束、ハッピーびりーぶスマイルで締めくくりますね。