無料アダルトサイトが蔓延する中、多くの人々がその危険性に気づかないまま利用しています。最近では、投資家の桐谷さんが無料アダルトサイトを利用してとんでもない目に遭ったことが話題となりました。今回は、無料アダルトサイトに潜む危険性について詳しく見ていきます。
無料アダルトサイトが広がる理由
無料アダルトサイトがこれほどまでに普及する理由の一つは、簡単に大量のアクセスを集めることができる点にあります。広告収入を目的とするだけでなく、架空請求やウイルス感染を通じて違法な手段でお金を巻き上げることもできます。また、無料アダルトサイトを利用していることを他人に相談しにくいという後ろめたさがあるため、詐欺被害に遭った場合でも泣き寝入りするケースが多いのです。
無料アダルトサイトの主な危険性
無料アダルトサイトの危険性は主に二つのパターンに分かれます。一つは、広告により誘導されてワンクリック詐欺やツークリック詐欺によってお金を不正請求されるパターン。もう一つは、パソコンがマルウェアなどに感染してしまうパターンです。
ワンクリック詐欺・ツークリック詐欺
ワンクリック詐欺とは、リンクや広告をクリックしただけで「登録が完了しました」「この期日までに50万円をお支払いください!」といったメッセージが表示され、金銭を要求されるものです。ツークリック詐欺の場合、動画や広告をクリックすると申し込み確認のような画面が表示され、「はい」「OK」といったボタンを押すと登録が完了したと偽ってお金を請求されます。これらは不正請求であり、決して振り込んではいけません。
無料アダルトサイトを利用する人々は、手軽にアクセスできることから気軽にサイトを閲覧しますが、気付かずに危険な広告をクリックしてしまうことが多いです。詐欺サイトに誘導され、被害に遭うケースが後を絶ちません。しかし、実際には契約されたわけでも登録されたわけでもないため、これらは不正請求であり、驚いて振り込むことは避けなければなりません。振り込んでしまうと、個人情報が流出し、さらに被害が拡大する恐れがあります。
マルウェア感染
マルウェアとは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪質なソフトウェアのことです。無料アダルトサイトでは、動画コンテンツに見せかけたリンクをクリックさせてマルウェアに感染させることがよくあります。これにより、パソコンの内部情報が外部に送信されたり、料金の支払いを要求する画面が繰り返し表示されたりすることがあります。
特に「スパイウェア」と呼ばれるマルウェアに感染すると、パソコンの内部情報が外部に送信され、プライベートなデータが勝手に削除されたり、オンラインバンキングから不正送金されるなどの金銭的被害を生むことがあります。さらに、会社のパソコンが感染し、社内ネットワークにウイルスが広がり、業務が停止する事例も報告されています。
実際の被害事例
札幌市の50代男性が1億円超の詐欺被害に
具体的な被害事例として、札幌市の50代男性が「アダルトサイトの未納料金がある」と騙され、約1億円も詐取された事件があります。この男性は、サイバー保険料や損害賠償の補償金などの支払いを求められ、数十回にわたって詐欺に遭い、被害額の合計は約1億900万円に上りました。
女性も被害者に
無料アダルトサイトの被害は男性だけでなく、女性も多く遭っています。近年、BL(ボーイズラブ)作品が広く女性に読まれるようになり、アダルトゲームや動画も女性向けのコンテンツが増えました。女性もネット上の違法アダルトサイトに会員登録させられ、架空請求のメールを送り付けられる被害が報告されています。例えば、家族や彼氏に知られたくないという理由で30万円を支払った女性の事例もあります。
元東京都知事の猪瀬直樹氏が・・・
また、元東京都知事の猪瀬直樹氏がツイッターで無料アダルトサイトのブックマークを見られてしまい、社会的信用を失うリスクも示されています。猪瀬氏のパソコンには世界最大級の無料アダルト動画サイトであるxvideoがブックマークされており、この事実がツイッターで広まり、トレンド入りする事態となりました。
結論
無料アダルトサイトには多くの危険が潜んでおり、ユーザーは常にリスクと隣り合わせの状態です。架空請求やマルウェア感染による金銭的被害や情報流出、社会的信用の失墜など、さまざまなリスクが存在します。無料のアダルトサイトを利用する際は、これらの危険性を十分に理解し、慎重に行動することが求められます。
これらの情報を元に、利用者は自身の安全を確保するために適切な行動をとることが重要です。無料アダルトサイトの危険性を認識し、リスクを回避することで、安心してインターネットを利用することができるでしょう。