今回の話題
日テレが2024年4月からおこなった「土曜改革」にてスタートさせた2連続のドラマ枠。
日テレはこの夏の土曜のドラマ枠で、なんと大胆にも漫画や小説などの原作に頼らず、オリジナル脚本のドラマを2本立てて放送。
結果、春に続いて夏も早々に爆死が確定した模様で、「土曜改革」4か月目にして存亡の危機に立たされている模様だ。
順を追って説明すると、日テレは2024年1月に、「土曜改革」と称して4月から土曜日の夜の時間帯における番組の改編を行うことを決定。
日テレは土曜日夜20時から22時の時間帯を「音楽、ドラ、ドラ、土曜夜!」を合言葉に、新たな音楽番組のスタートと、そしてテレビドラマを2連続で放送する枠に改編。
それにより当時放送されていた人気長寿番組「1億3000万人のSHOWチャンネル」と「世界一受けたい授業」の2つを、今年の3月末で終了させた。
そして7月、日テレは「土曜改革」の枠にて、21時から「GO HOME」というドラマ、22時から「マル秘の密子さん」というドラマをスタート。
この二つのドラマの最大の特徴は、あの日テレがなんと原作に頼らずオリジナル脚本で制作したドラマという点。
原作人気に頼らないドラマなので、日テレのドラマ制作能力がそのままダイレクトに表れるだろう。
それではそんな日テレが作った夏の土曜オリジナルドラマ2本の成果はどうだったのか?
結果は、どうやら爆死路線に入った模様。
7月13日21時からスタートした「GO HOME」は、初回の世帯視聴率が8.4%だったことから、ネット記事では「好発進」などと表現されていた。
しかし当の日テレにとって、実態を見ていくと既にこの時からドラマの成績は「爆死」と言ってもいい状態だった。
なぜかというと、日テレが最重要視している「コア視聴率」で見た時、「GO HOME」はなんと初回放送のコア視聴率はたったの1.8%と、1%台を記録してしまったため。
また「マル秘の密子さん」の初回放送コア視聴率もほぼ同じで、こちらはコア視聴率でたったの1.7%と1%台を記録。
この「初回放送でコア視聴率1%台」がなぜ悲惨といえるのだろうか?
それは日テレはこの「土曜改革」によって「コア視聴率で最低でも5%以上は取りたい」という気持ちがあったと考えられるため。
昨年の2023年3月25日のピンズバNEWSの記事によれば、「土曜改革」のために日テレが終了させた「SHOWチャンネル」のコア視聴率は、低くても3.3%、高ければ5.2%という数字が取れていたという。
それだけの数字が取れていたにもかかわらず番組を終了させたという事は、日テレからしてみたら、このコア視聴率ですら「物足りない」「番組を終わらせるべき」と考える数字ということ。
コア視聴率で5%台を取れるポテンシャルの番組を終わらせて「土曜改革」に踏み切ったという事は、日テレは「最低でもコア視聴率5%以上は取りたい」というのが本音と考えていい。
さらにもう一つ別角度から見ても、今回の成績は悲惨で危機的な数字。
なぜかというと「GO HOME」と「マル秘の密子さん」のコア視聴率は、同じく日テレが「土曜改革」で放送した春のオリジナルドラマ「街並み照らす奴ら」の初回放送のコア視聴率とまったく同じだったため。
土曜改革の春ドラマとして放送された日テレオリジナルドラマの「街並み照らす奴ら」も、実は初回放送のコア視聴率はたったの1.8%だった。
このドラマについては、実は日テレが制作予定だった漫画原作ドラマ「たーたん」が制作中止になったことで、急遽代替ドラマとして作られたという経緯がある。
なのでこの時に限って言えば「時間が足りなくて良いドラマがつくれなかった」という言い訳もできる余地はあったものの、
今回の「GO HOME」と「マル秘の密子さん」は、充分に制作期間があったにもかかわらず、「街並み照らす奴ら」と同じ成果しか出せていない状態。
しかも「街並み照らす奴ら」はその後右肩下がりで視聴率が急落し、なんとコア視聴率0%台を叩き出す「快挙」を成し遂げてしまった。
つまり、初回放送でまったく同じ数字を取った「GO HOME」と「マル秘の密子さん」の二つも、同じようにコア視聴率0%台をとる可能性があるという事。
日テレは土曜改革としても、オリジナルドラマ制作としても、いずれにしても「敗北」と言わざるを得ない成績を出してしまったようだ。
なぜ日テレにとってコア視聴率爆死は大ピンチなのか?
それで、本当はここからパウラの感想タイムですが、
日テレくんの作ったドラマの皮をかぶった学芸ビデオの成績ごときに感想を述べるのもなんかイヤなので、
ここからはこの話題の補足として、なぜ「日テレのコア視聴率爆死」がパウラの動画ネタになるほど、日テレにとって大ピンチな話題なのかを説明したいと思います。
結論から言ってしまうと、日テレが最重要視というか「唯一の番組の評価基準」としているのが、このコア視聴率という指標だからですね。
コア視聴率について改めて説明すると、このコア視聴率というのは13歳から49歳の「コアターゲット層」とよばれる年齢の範囲に絞った視聴率のことで、
この年齢層の視聴率が高いとスポンサー企業がお金を出してくれるんだそうです。
つまりはスポンサーからのお小遣いが欲しいがために、テレビ界隈様は最近やたらと「コア視聴率」をアピールしているわけです。
なので日テレに限らずテレビ業界は、いま現在若者ウケするような番組作りに舵を切っているのですが、
中でも異常なまでにコア視聴率にこだわっているのが日テレで、
ピンズバNEWSの記事では「日テレがこの4月から番組の評価を13歳から49歳のコア視聴率のみとする」とあって、
コア視聴率以外の世帯や個人の視聴率がいくら高くても、コアターゲット層が見てくれていなければ意味がないという事で、
“唯一”採用している基準であるコア視聴率が取れなかった段階で、日テレにとってそれは「爆死」ということになるわけです。
あとデイリー新潮の記事では「日テレ上層部が『コア視聴率で他局を圧倒せよ』と社員を鼓舞した」とか言っちゃったらしいんですけど、
その結果がコア視聴率で他局に圧倒され、コア視聴率至上主義を掲げたくせしてそのコア視聴率で爆死するという、まさに今のテレビ界隈様らしいコントを見せつけてくれたわけです。
つまり「令和のテレビの楽しみ方とはテレビ番組を楽しむんじゃなくてテレビ局の右往左往っぷりを楽しむもの」なパウラちゃんねるにとって、ピッタリのネタという事ですね。
さすが技能検査で落第のくせして「俺は大丈夫」とか抜かして見事に逆走する、日テレらしい迫真の逆走老人っぷりだと思います。
特に素晴らしいのは、日テレがオリジナルドラマで爆死する分には、日テレ以外の誰も困らないので、安心して笑っていられますね。
なおどうやら日テレくんはコア視聴至上主義を掲げた結果爆死しまくりネットで失笑の嵐を巻き起こした結果、
どうやらいまさら「コア視聴率至上主義やめまーす」とか言い出したっぽいです。
そんな日テレくんの上層部は一周回って有能ですねってお話は、また後日別の動画でお話します。
それではいつもどおり、パウラのハッピー謎液スマイルで締めくくりましょう。