【テレビはNetflixに敗北!?】テレビがドラマを作れない理由3選を考察!

お兄様とお姉様はネトフリの「地面師たち」はもう見ましたでしょうか?

パウラも見ましたが、本当に面白いドラマでした!

連続ドラマなのにまるで一本一本が映画のような完成度で、絵的には地味になるはずの交渉シーンも緊張の連続でまったく退屈しませんでしたね。

ところで残念なことにこのドラマ、みんな大好き地上波テレビが放送しているドラマではありません。

なぜなら外資系配信プラットフォームであるネトフリこと、Netflixが制作したドラマだからです。

そして、ここで疑問が生まれます。

地面師たちを見たお兄様とお姉様の中には――、

このドラマはキャストも日本人、舞台も日本、原作小説も日本の小説。

そもそも「地面師たち」のストーリー自体、実際に不動産会社が地面師たちに詐欺られた事件が元になってるんだよね?

だったらフジテレビをはじめとした民放キー局がこのドラマを作ってもおかしくないのに、

どうしてテレビ局は「地面師たち」のような本格ドラマを作ることができないんだろう?

というふうに思ったのではないでしょうか?

日本のテレビ局はいま見ても面白い名作ドラマをたくさん作ってきたのは事実ですし、

最近でも2023年夏にTBSが「VIVANT」を作り出し、それからテレ東の「孤独のグルメ」は大好きな人たちも多いと思いますが、

特に今年に入ってからは、ネトフリが面白いドラマを作り続ける一方で、

季節ごとにやってる民放キー局のテレビドラマのほうは、まるでテレビ局のお遊戯会でも見せられているような気分にさせられます。

ネトフリは「地面師たち」をはじめまるで映画を見せられているような気持ちになるけど、

一方でテレビ局の作るドラマはテレビ局の学芸コントビデオ、もしくはタレントプロモーションビデオを見せられているような気分になる。

こういうふうに思っているひともいるのではないでしょうか?

パウラが愛してやまないフジテレビ様の月9ドラマなんかその典型で、

タレント映えばっかり狙ったドラマ、豪華キャスト陣を押し出したドラマばっかり作り続けた結果、

視聴者が見せられているのはドラマではなく、主演の人気アイドルを接待するのが目的のストーリー付きPVみたいな有様です。

ということで今回はパウラの独断と偏見で、「なぜテレビ局は”地面師たち”が作れないのかその理由3選」を考察して紹介していきます!

あっ、ちなみに言っておきますけど「今のテレビにはお金が無くなったから」とか「地上波はコンプラが厳しいから」とかいうクソつまらない理由は取り上げません。

もし本当にお金がないなら人気アイドルを主演にできないでしょうし、コンプラ守ってても面白いコンテンツなんか山のようにあるからです。

ということでそろそろ本題に入りますが、最後に一つだけ言っておきます。

テレビ界隈、これは悪口ではない、愛の鞭だ、いいな?

理由その1、テレビ局はスポンサーの顔色が最優先

まず根本的なお話として、テレビ局のビジネスモデルが足を引っ張っている状態である可能性は高いと思います。

まず比較としてネトフリから見ていくと、ネトフリは基本的に視聴者から直接お金を貰うサブスク形式が基本的なビジネスの土台となっている配信プラットフォームです。

視聴者が見たいと思うコンテンツを揃えて、それを月額課金で視聴者からお金を払ってもらっているわけですね。

これはサブスク形式という点を除けば、基本的に映画館の映画とお金の流れは一緒で、良質なコンテンツを用意することで視聴者に興味を持ってもらい、

視聴者から直接お金を貰って、それが収益の柱になっているわけです。

ビジネスモデルをシンプルに考えれば、ネトフリはコンテンツそのものを売っていると言えるわけですね。

一方でテレビ局の場合、お金は視聴者から貰っているわけではなく、基本的にはスポンサーとよばれる大手企業などからお金を貰って成立しています。

テレビ局の売上は別名「放送収入」と呼ばれていますが、これは要するに企業のことをテレビで宣伝する代わりに、そのスポンサー企業からお金を貰っているわけですね。

そうすると当然のことですが、テレビ局はスポンサー企業からお金をたくさんもらえる番組を作るようになるので、

制作する番組の内容も、スポンサーが喜ぶ番組作り、つまり企業の顔色を窺った番組になるわけですね。

これは当然、視聴者が良いと思う番組の内容と、スポンサーが求める番組の内容に差が出てくるので、

その分だけ視聴者が求めるコンテンツからは離れていくわけです。

つまりネトフリは視聴者を楽しませるコンテンツ作りに注力できるけど、

テレビの場合はスポンサーからお金を貰うのでスポンサーの顔色第一優先。視聴者のニーズは二の次になってしまうわけですね。

これがもしバラエティ番組とかだと、いわゆる「企業案件」と呼ばれる、バラエティの皮を被って企業の商品やサービスをステマする内容になるわけです。

では企業の顔色を窺うことが、どうドラマに影響が出るかというお話ですが、

大枠のところで言えば、どれだけお話として面白くても「企業の不祥事」を土台にした作品が作れなくなったりするというのは考えられますね。

例えば今回の「地面師たち」は詐欺グループ集団が主役のドラマで、企業は詐欺グループにだまされて巨額のお金をむしり取られるぼんくら集団として描かれます。

なので、テレビドラマの企画会議なんかで――、

○○不動産が被害に遭った詐欺事件をベースにしたドラマは、架空の話じゃなくて本当の話なうえに、詐欺師集団を主役として描いているしちょっとまずいよなぁ。

べつに企業から「こういう内容はドラマにしないで」と言われたわけじゃないけど、○○不動産を怒らせてスポンサーから降りられることがあったら嫌だからこの企画はやめておこう。

――という感じの忖度が働くということも考えられるわけですね。

まぁ企画の内容については実際はそこまでシビアではないとは思いますが、常に企業の顔色がちらついて面白いコンテンツ作りに集中できないというのはありうる話だと思います。

しかしこれ以上に問題なのは、ドラマのメインとなるキャスティング問題です。

そもそもどうして、スポンサー企業はテレビドラマにお金を払うのでしょうか?

それはもちろん――

たくさんお金を払ってあげるから、ぼくたちスポンサー企業で働く全社員たちが度肝を抜かすようなめっちゃ面白いドラマを作ってください!

って、そんなはずはないですよね。

企業がわざわざドラマにお金を払うのは、そのドラマの中でCMを流すことと、

そしてそのCMに起用できるような好感度の高いタレント、つまり広告塔になるようなタレントをドラマを使ってイメージアップを狙うのが、

スポンサー企業がわざわざ億単位のお金を払ってドラマのスポンサーになる理由でしょう。

なのでドラマを作るテレビ局側がドラマの主演を選ぶときなんかでも――

この役者Aさんは主演をやれるだけの演技力がある実力派だけど、過去に不倫騒動起こしてイメージ悪くて企業的にNGだから起用できないね。

でもこのアイドルBさんは、本人も俳優業をやりたいと思ってるみたいだし、なによりスポンサー受けしそうなさわやかなルックス!

好感度も高いから、このアイドルBさんを採用!

演技なんて後からどうとでもなるっしょ!

――って感じで、ドラマを面白くしてくれる演技をする役者かどうかじゃなく、スポンサー受けが良くCMに起用できそうなタレントが選ばれるわけです。

そうなってくると当然ですがドラマの内容の良し悪しよりも、タレントの好感度を重視するような内容になってしまいます。

これはこの後に続く「どうしてテレビドラマがタレントプロモーションビデオ状態」になるかの理由の一つともいえるわけですが、

いずれにしてもテレビ局のスポンサー第一主義はドラマの内容から役者のキャスティングにも影響が出るので、

ネトフリのような本格ドラマではなく、テレビ局がスポンサー受けを狙った学芸ビデオと化してしまうわけですね。

理由その2、テレビ局の重度のタレント依存症問題

ということでその1ではテレビ局のビジネスモデルの問題を主に取り扱いましたが、

今度はテレビ局の番組制作特有の症状の一つである「タレント依存症」について考察を述べていきたいと思います。

冒頭からお話している通りで、今のテレビドラマの大半は、ドラマの皮を被ったタレントプロモーションビデオと化しているものがほとんどです。

もはやドラマを作るためにドラマを作るのではなく、タレントを接待するのが目的でドラマ作ってるのかなと感じるレベルです。

パウラちゃんねるで最も愛されているテレビ局であるフジテレビ様なんかが最も分かりやすくタレント依存症に陥っていると思います。

例えば2023年冬、月9枠ドラマにおいて歴代ワースト記録を更新してしまった「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」におけるフジテレビのドラマの宣伝手法は、

このドラマは二宮和也さん 中谷美紀さん 大沢たかおさんトリプル主演!

二宮さんは二人と初共演、大沢さんと中谷さんが久しぶりの共演です!

聖夜の1日を1クールで描く謎と奇跡と愛の物語!

って感じでドラマの内容は二の次、三の次で、主演やキャスト陣をゴリ押しする宣伝手法です。

このドラマをちょっとでも見た人はご存じのとおりで、スローモーションやカメラワークを駆使して、いかに主演キャスト陣を映えさせるかに命を懸けたドラマでした。

他にもテレ朝のキムタク主演のオリジナルドラマ「Believe-君にかける橋-」なんかもモロにタレント依存症ドラマで、

テレビ朝日開局65周年記念ドラマ

木村拓哉を主演に、その脇を主役級豪華キャスト陣が固めるヒューマンドラマです!

って感じで、もはやテレビ局が主演アイドルを接待するためにドラマ作ってるのかなと思いたくなるレベル。

見た人はご存じのとおり、キムタクをいかにカッコよく、いかに映えさせるかに全てをかけたドラマといっても過言じゃなかったです。

しかも「Believe」は内容が発表された瞬間にキムタクの「建築士」設定が破綻してることが土木関係に従事している人たちを中心にネットでツッコまれまくって、

テレ朝はキムタクの設定を「建築士」から「設計者」にサイレント修正。

ネット民からツッコミが殺到した「建築士と設計者は別物だ」という指摘をあえてドラマのストーリーに流用するという、大手ゼネコンもびっくりの離れ業を披露してました。

ただしこうしたタレントプロモーションそのものが全てダメというわけではなく、

そのタレントが好きな人にとってはありがたいお話ではあります。

実際「Believe」は、動画投稿主ことパウラのPも天海祐希さん目当てで、最初から最後まで退屈なのを我慢しつつ見てましたからね。

しかしタレントに依存しきってタレントを接待するためのビデオばっかり作った結果、

テレビ局の作るドラマの脚本はかなりボロボロで、もはやストーリーも設定も、始まる前から破綻しているなんてことがまぁ普通にあるようになってしまったわけですね。

そしてこのタレント依存症が最も表面化しやすいのが原作付きのドラマです。

よくテレビ局は小説や漫画など既に完成された原作を借りてドラマを作る場合、

どういうわけか、そのキャラクターの設定やら年齢やらを変更したり、原作にはいない人物が現れたりなどして、結果ストーリーや世界観が破綻することがよくあります。

作品の名前はあえて出しませんけど、例えばですが漫画原作では高校生のはずが、ドラマになったらなぜか30歳近いおっさんの設定にされているとかのアレです。

どうしてそういうことをするのかといえば、これもドラマとしての完成度を上げるためではなく、タレントを接待するためにドラマを作るテレビ局のタレント依存症のせいです。

原作漫画の主役の設定は高校生だけど、私たちが主演として起用したいタレントはもう30歳。

だからタレントに合わせるために主役の年齢はタレントの年齢に寄せちゃおう!

ぼくたちはこのアイドル君をどうしても使いたいから、原作漫画にはそんな人物いないけど、このアイドル君を主役の親友という事で出しちゃおう!

この作品はサスペンスだから恋愛要素ないけど、タレント映えさせるにはロマンチックなシーンがあった方が良いから恋愛要素を盛り込んじゃおう!

って感じになっていくわけで、当然タレントを接待することに夢中になればなるほど、ドラマとしての完成度は落ちていくわけですね。

理由その3、優秀な人材と番組制作会社のテレビ離れ

ということで最後にテレビ局がネトフリの「地面師たち」のような本格ドラマが作れなくなっている理由として考えられるのが、

ストレートに言って優秀な人材と、実際にドラマ制作の現場に携わる番組制作会社のテレビ離れですね。

まず去年あたりからかなりはっきりしてきた傾向として、

テレビ業界で働いていた優秀な脚本家やプロデューサーたちが、次々とネトフリに引き抜かれるという事態が起きていますね。

2023年以降でいえば、日テレ『最高の教師』を手掛けたプロデューサーがネトフリに転職してテレビ業界に激震が走ったり、

名作地上波ドラマを30年以上も書き続けていた脚本家がネトフリと5年契約を結んだという話が出てテレビ業界に激震が走ったり、

TBS「不適切にもほどがある」を手掛けた敏腕女性プロデューサーがネトフリに転職してテレビ業界に激震が走ったり、

最近でも長らくテレビで活躍し、テレビの仕事はやめた鈴木おさむさんがネトフリで新しい作品を作ったりとか

まぁそんな感じで優秀な人材がテレビ局からネトフリに次々と引き抜かれ、優秀な人材のテレビ離れが進んでいたりします。

しかしさらに問題なのは、テレビ局員だけでなく、番組制作会社もネトフリの仕事にシフトしているという事態が起きている点ですね。

もしかしたら知らない人たちもいるかもしれませんが、テレビ局が放送する番組はテレビ局やテレビ局員が作っているわけではありません。

実際に現場で汗をかいて撮影や編集などをしているのは「番組制作会社」と呼ばれる外部の映像制作を引き受ける企業たちです。

テレビ局が放送している番組は、あくまでも番組制作会社に作ってもらったものを放送しているわけですね。

テレビ局は大枠で「こういう番組を作ってほしい」という感じで依頼をするケースが多いようで、具体的な企画の内容なんかまで番組制作会社が作っているようです。

そんな番組制作会社も、今ではネトフリをはじめとした外資系配信プラットフォームに移行しつつあり、「番組制作会社のテレビ局離れ」が起きつつあるようです。

というのも最近のテレビ局は広告収入が減っていることを盾にとって、コンテンツを作っている番組制作会社に対しても「予算削減」の名のもとにお金を出し渋る状況にあるようです。

しかもそれは下手をすれば、仕事を受けたら赤字になるレベルとのこと。

テレビ局員の人材流出も番組制作会社の問題も基本的には外資系の方が資金が潤沢であるというのがおそらく最大の理由だとは思いますが、

制作会社にとっては他にも色々と好待遇なようで、テレビ局の仕事では制作した番組は「お前が作った番組は俺の物」と言わんばかりにテレビ局に召し上げられる一方で、

配信プラットフォームの仕事は、二次利用の権利にも配慮してもらえるらしく、番組制作会社にとってはいいコンテンツを作る励みになる、そういう待遇格差もあるようです。

そうしたことから番組制作会社は確実にテレビ局から離れつつあるようで、

もしも面白いドラマの企画を考えついたら、テレビなんかに持ち込まずにネトフリに持ち込もう!

テレビの仕事なんか引き受けたって大してうまみもないから、適当に考えた手抜き番組の企画を渡して、あっちから断るように仕向けよう!

もしそれで手抜き企画が通って予算がもらえれば万々歳だからねー!

って感じになっていくわけです。

「だったらテレビ局の中で面白い企画を考えればいいじゃん」と思うかもしれませんが、

最初のほうで言った通り、現在テレビ局で名作ドラマを生み出した脚本家もプロデューサーもテレビ離れを起こしている中での番組制作会社のこれですからね?

つまりテレビ局は内部の優秀な人材がいなくなりつつある中で、番組制作会社もつまらない企画しかテレビ局に提案しなくなっているので、

テレビドラマは企画の時点でネトフリに勝てないということになるわけです。

以上、パウラの独断と偏見で考察した「テレビ局が本格ドラマを作れなくなった理由3選」のご紹介でした。

感想

このパウラの考察につきまして、お兄様とお姉様はどう思いましたでしょうか?

それでは最後にパウラの感想ですが、

なぁテレビ界隈、こんな話は嘘だよな?

なぁ嘘だよな?嘘だといってくれよ?

もしもお前たちがいまパウラが考察した通りの理由で、「地面師たち」のようなドラマを作ることができなくなっちまったなんて話が本当だとしたら、

テレビ界隈様の作るテレビドラマが大好きなパウラ、悔しくて泣けてきて、股間の割れ目の全パウラのお腹がよじれちまうだろ?

大丈夫です!

テレビ界隈様にはフジテレビ様が去年の夏にやってくれた、エキストラの水着の女の子の尻で視聴率を取るという新しい戦術を獲得したもんな!

テレビ界隈様に優秀な人材も番組制作会社も必要ありません!

ただただこの背景のように、プールで大きなゴムボートに乗った水着の女の子が、楽しそうに遊んでいるイメージビデオを、

ドキュメンタリードラマというていで撮影するだけでいいんです!

それだけなら女の子とカメラがあれば充分に撮影できますし、パウラは絶対に見ますし

なんならパウラの新チャンネル「パウらんど」でも紹介させていただきます!

そうだよ、それがいいよ!

テレビ界隈様がいつか地上波で水着の女の子の尻を並べ続けるだけのドラマを作ってくれることを、

パウラはハッピー謎液スマイルで期待しています!

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