元テレビ局に所属していたプロデューサーが「テレビの仕事にしがみつく会社が追い込まれている」現状をネット記事にて指摘。
フジテレビは「テレビは勝ち組の集まり」とコメントしたことがあったが、今やテレビの仕事にしがみつき続ける会社は「負け組」状態になってしまっている模様だ。
まずテレビが地上波で放送する番組を直接下支えしているのは、主に番組の演者を提供する「芸能事務所」と、番組そのものを作る「番組制作会社」の二つ。
しかし現在この2つの業界において、「テレビにしがみつく会社」と「テレビを見限る会社」で明暗がはっきりと分かれている模様。
1月2日に掲載された弁護士ドットコムの、テレビプロデューサーが執筆した記事によると、
2024年は数多くの芸能事務所と番組制作会社が倒産し、芸能事務所は5年で最多の事務所が消滅、番組制作会社は過去最多の倒産数だった模様。
そして倒産した芸能事務所や番組制作会社の多くは、「テレビにしがみついている会社」である模様だ。
まず「テレビにしがみついている芸能事務所」について。
これは「テレビ中心の芸能界」というビジネスモデルが崩壊したのが大きな原因。
かつての芸能界のビジネスモデルは基本的にテレビの影響力に依存したもので、芸能事務所のパワーもテレビ出演の有無が全てと言ってもよかった。
例えば人気テレビ番組やテレビCMのギャラが桁違いで高額で、
メジャータレントのいる事務所なら、そのタレントのイメージを使う事で、スクールビジネスや商品のプロモーション、プロデュースビジネスなどの展開が可能だった。
そのうえ大手芸能事務所はテレビ業界とズブズブの関係で、自社のタレントに対し「テレビから干されない・消されないことが大手事務所のメリット」と言うほどだった。
しかし、最近では芸能人の仕事が配信やウェブを主体としたものになったことで、芸能事務所のビジネスモデルが崩壊。
実際、藤原紀香や篠田麻里子などテレビで有名なタレントを抱えていた芸能事務所もつい先日倒産。
「テレビにしがみついている芸能事務所が消え始め、そうではない芸能事務所が順調に業績を伸ばしている」という状況になっている模様。
しかし芸能事務所についていうなら、なんだかんだ「テレビ」に出ること自体は大きな知名度を得られるメリットがいまもなお残っていることは事実。
しかしながら、それよりさらに深刻なのは番組制作会社の問題。
こちらについてはテレビの制作を受けてもメリットらしいメリットはなく、マイナスばかりが目立っている。
パウラちゃんねるでも話している通り、テレビ番組は基本的にテレビ局そのものが作るのではなく、外部の番組制作会社が制作している。
しかし「テレビにしがみつく制作会社はもはや終了寸前」という事態に陥り、本当の意味で「負け組」になっている模様。
先ほども紹介した1月2日に掲載された弁護士ドットコムの記事で紹介されている例だと、
老舗の大手番組制作会社が「このままでは潰れてしまう」というほどの窮地に立たされているとのこと。
その理由は、2024年に、長年にわたり制作を担当した長寿テレビ番組が次々と終了してしまったからという。
他にも放送局と資本関係を持たず、なおかつテレビ番組への依存度が高い制作会社ほど多くがピンチに陥っているとのこと。
では反対に業績が好調な会社はどんな会社かというと、やはりテレビを見限り新しいビジネスを率先して作っている会社だという。
弁護士ドットコムの記事で紹介されている事例でいうなら「M&Aによって多くの制作会社を傘下に収めて事業を拡大し、テレビ以外の映像産業全般のビジネスをしている制作会社」があるとのこと。
また他の事例で言えば、2024年10月のFRIDAYの記事にて、バラエティ番組に特化した制作会社が苦境に立たされたせいで、ディレクターすらバイトを掛け持ち。
いまやっている番組が打ち切られたら会社が解散を考えざるを得ないという事態になっているとのこと。
パウラちゃんねるでも過去に話した通り、やはり以前であれば制作会社の仕事も、芸能界と同じくテレビが中心だった状況。
しかし今ではネットフリックスをはじめとした外資系の配信プラットフォームが、番組制作会社に対して好待遇で仕事を依頼するケースがあるなどしている。
反対にテレビ局からの仕事は、「引き受ければ赤字になる」というレベルの予算しか渡そうとしない例も出てくるようになってる模様。
そのため、制作会社はテレビ番組はどんどんショボくなってしまう事態に。
「テレビにしがみつく芸能事務所」も「テレビにしがみつく制作会社」も、共通しているのは「テレビの仕事がもうからなくなった」という点では共通している。
しかし芸能事務所と制作会社にはひとつ大きな違いがあり、それは「テレビ出演によって知名度を得るメリットが制作会社には存在しない」という点。
つまり、テレビ局がおかかえの番組制作会社ならともかくとしてそうではない多くの番組制作会社にとって、もはやテレビの仕事はマイナスばかりが目立つ状況。
にもかかわらずテレビの仕事にしがみついているのは、シンプルに考えれば「テレビ以外の他の仕事すらできない会社だから」ということになる。
そういう意味では、「テレビにしがみつく制作会社」は、本当の意味で負け組と言ってもいいのかもしれないし、
そんな番組制作会社が作る番組だらけになれば、テレビ番組はますます衰退し、
視聴者・スポンサー・芸能事務所・制作会社すべてが「テレビ離れ」するという事態に陥ってもおかしくない。
Tverはテレビ制作会社にとって地獄!?
以上、パウラちゃんねるがまとめた話題のご紹介でした。
それではここからパウラの感想ですが、
なんということでしょう!
何十年にもわたって素晴らしいコンテンツを提供し続けてくれたテレビ界隈様が、
フジテレビ曰く「テレビは勝ち組の集まり」だったはずのあのテレビ界隈様が、
テレビにしがみついている芸能事務所と制作会社がオワコンになるわ倒産するわで負け組状態になっちまっただなんて話が本当だとしたら、
「令和のテレビの楽しみ方は番組じゃなくてテレビ業界のもがくサマを見て楽しむもの」がモットーのパウラ、悔しくて泣けてきて、股間の割れ目の全パウラのお腹がよじれてしまいます!
あっ、でもここまで話を聞いたお兄様とお姉様の中には、
もしかしたら「今のテレビにはTverがあるじゃない」と思うかもしれません。
実際、民放が総力を結集したTverは順調に売り上げを伸ばしているという話はどこかのネット記事が書いていたし、
ヤフーニュースのコメント欄でも「地上波や視聴率はもう古くて、これからはTverの時代」とか言っている人もいた気がします。
パウラちゃんねるが先ほどまとめた話題にて、「芸能事務所は知名度が上がる点でまだテレビとの仕事をするメリットがあるけど、制作会社にはそれすらない」というお話をしましたが、
これに対して、「今はTverという新たなビジネスモデルのおかげで仕事も売上も増えたから、番組を作る制作会社たちだってそれだけ仕事が増えて儲かっているはず」とか思っている人もいるかもしれません。
しかし実はTverのせいで、実は番組制作会社は儲かるどころか「地獄」に落ちているという話があります。
先ほどの話題でも取り上げた2024年10月のFRIDAYの記事によれば、テレビ局は「TVer特需」でそれなりに潤ってるけど、
なんとテレビ局はTverのために番組制作会社への仕事量は増やしているくせして、その分の制作費用をビタ一文、増やしていないとのことでした。
それだけじゃなく、テレビ局はTver特需をもっと増やしたいがために、TVerで再生回数を稼げるタレント”のキャスティングを追加で制作会社に要求し、そのせいで制作費がひっ迫しているわけです。
つまりいまだにテレビの制作なんかにしがみついている制作会社は、テレビ局という名の経営者からTverのせいでサービス残業をやらされているようなもんですね。
じゃあなんでこの制作会社の人たちは、こんなブラック企業もびっくりな、テレビの仕事なんかにしがみついているのでしょうか?
それは他の新たな仕事をすることができない会社だからですよね。
つまりどうあがいても、やはり先ほど紹介した通り、番組制作会社がテレビの仕事にしがみつくのは負け組状態で、
これをテレビ局側の視点から見れば、有能な会社からは逃げられ、テレビにしがみつき続ける会社に番組を依存しきっているから、
番組もますますつまらなくなっていくわけですね。
ということで改めて、
なんということでしょう!
Tverという名の新たな希望のビジネスモデルが生まれたにもかかわらず、
それがますます制作会社がテレビ局の仕事を受ける理由を失わせてしまい、
制作会社にサービス残業させることで、結果的にテレビのオワコンっぷりに拍車をかける事態に陥ってしまっているだなんて!
「令和のテレビの楽しみ方は番組じゃなくてテレビ業界のもがくサマを見て楽しむもの」がモットーのパウラ、悔しくて泣けてきて股間の割れ目から謎液が噴き出す寸前になってしまいました!