動画で見る
話題のあらまし
現在フジテレビは「逃走中」を手がける制作会社のフジクリエイティブコーポレーションが、近隣住民に迷惑をかける形で無許可撮影を強行した件で炎上中。
フジテレビが占有した敷地は許可を貰った場所ではなく、しかもそれを住民から指摘されても無許可撮影を強行し、警察沙汰にまで発展。
しかもその後のまいどなニュースのネット記事にてフジテレビ側は住民に対して「一般の方々と我々は違うんです、静かにしてください」という暴言を吐いたと話題となった。
この件を取り上げたネットニュースの記事には「俺も私もテレビからこんなひどい目に遭わされました」という告発コメントが殺到する事態となり、
フジテレビだけでなくテレビ局全体を巻き込む騒動に発展。
その挙句、とうとうテレビプロデューサーが声を上げ「テレビの撮影はまったく偉くないし、特別でもない」などという正論を突きつけられてしまう結果となってしまった。
とうとうテレビプロデューサーがテレビの実態の暴露へ
話題になっているのは弁護士ドットコムが掲載した TVロケ「トラブルは日常茶飯事」 フジ制作会社「迷惑撮影」騒動があぶり出した「メディアの傲慢」 という記事。
この記事はとあるテレビプロデューサーが執筆したもので、「テレビは自分たちの撮影のために近隣住民に対して日常茶飯事レベルでトラブルを起こしている」ことを明かした。
このプロデューサーによると、テレビは自分たちの撮影のために「ほぼ毎日」のように揉め事を起こすのだという。
今回のフジテレビの無許可撮影強行事件がそうであるように、現場のカメラマンやディレクターは「自分の撮影がうまくいくか」ばかりを考える。
そのため、自分の撮影が「周囲とトラブルになるか」など、他人の迷惑を考えることは二の次なのだという。
もしも”うるさい音”が聞こえればその音を排除しようとしたり、”邪魔なもの”があれば、勝手にどかす、通行人を止める、大きな機材を路上に置くなどをするのだという。
もちろんこの”うるさい音”や”邪魔なもの”というのはテレビ側がそう思っているというだけ。
さらには撮影のために「木の枝を勝手に切った」というエピソードもあるなど、迷惑な「撮り鉄」と同じようなことまでするスタッフもいるという。
こうしたトラブルが表沙汰にならないのは、「下っ端のADを使って近隣住民に謝罪させる」「場合によっては金銭で解決する」などの手を使っているとのこと。
この記事を執筆したテレビプロデューサーは記事の最後の方でテレビが巻き起こすトラブルに対して、
「世の中の仕事に上下はない」
「テレビの撮影はまったく偉くないし、特別でもない」
「みなさまのご迷惑にならないように、最大限配慮して「撮影させていただく」という謙虚さが必要」
「撮影トラブルのみならず、最近テレビをめぐって発生している問題のほとんどは、実はテレビマンが謙虚になれば、だいたい解決するのではないかと私は思っている」
という言葉で記事を締めくくっている。
注目ポイントは「テレビ業界からの苦言」ということ。
この記事で一番の注目ポイントは、これを書いたのが「テレビプロデューサー」という、テレビ局の内部の人間が執筆した記事であるという点。
これまでもネットでは、X民やヤフコメ民たちから数々の「テレビの仕打ち」エピソードが大量に寄せられてきていた。
しかしそれらはあくまでも「テレビからこういう仕打ちを受けた」という、テレビの外側からの声で、しかもテレビ局側はそうした声に対して一度たりとも真摯に耳を傾けようとしなかった。
実際今回のフジテレビの件においても、警察沙汰にまで発展したためか、フジクリエイティブコーポレーションは事実を認めて謝罪はしたものの、
「番組名や撮影内容の詳細は差し控える」
「撮影に際し、必要な手続きを行い臨んだ認識」
「今後このような事のないよう制作スタッフ一同、徹底してまいります」
という風に、自分たちの都合の悪いことが極力明るみにならないようなかたちでの説明しかしなかった。
だが今回、とうとうテレビプロデューサーという、テレビ業界の内側にいる人間から、
「テレビは自分たちの都合のために、日常的に世間の人たちに対して迷惑をかけるような行為をしている」
という主旨の内容を、詳細なエピソードをもとに認める内容が掲載されたかたち。
テレビプロデューサーというテレビ局内部にいる人間が、ここまではっきりと身内の不祥事について世間に向けて説明するのは、もしかしたらこれが初めてかもしれない。
その挙句に「テレビの撮影はまったく偉くないし、特別でもない」と、とどめを刺されてしまったかたちだ。
なおこの記事に対してもヤフコメ民は反応し、
「最近でもドラマか何かの撮影で横断歩道を渡っていた時にテレビスタッフから『早く渡って』と言われた」
「先日も東京の新橋で撮影をしてたテレビクルーから『脇の歩道を歩くと背景に映るので通らないで』と言われた」
「建物の中の一部のみ撮影許可しているのに、テレビクルーは無許可のエリアにもずけずけ入ってくることが当たり前にあった」
など、最近のテレビでもこんな感じで住民に対して迷惑をかけているというコメントが殺到している。