今回の話題
2023年に開局65周年記念を迎え、バラエティ畑出身の港浩一新社長が率いているフジテレビだが、2023年から24年にかけての結果は世間的には「惨敗」という言葉がふさわしい状態。
2023年のあいだずっと視聴率で苦戦し続けた結果、2024年に入ってテレビ東京にすら世帯視聴率で敗北しとうとう最下位に転落。
2023年から本格的にフジテレビの大改革に挑んだ港浩一社長も、先日の4月26日の定例会見にてフジテレビの”現状”を暗に認めた模様だ。
まず改めて振り返ると、フジテレビは今から40年も前の1980年代から90年代において、12年間に渡って年間視聴率で三冠王を獲得するなどし続けてきた、日本のテレビ界の王者だった。
そして2022年6月にフジテレビの社長に就任した港浩一社長は、フジテレビのバラエティ畑出身のテレビマンで、1979年からバラエティ制作部門で活躍してきた人物。
フジテレビが自ら「伝説の深夜バラエティ」などと自画自賛する「オールナイトフジ」を手掛け、過去のインタビューでもフジテレビの「笑っていいとも」を「栄光の枠」と表現するなど、
色々な意味でフジテレビの過去の栄光の時代を象徴するような人物ともいえる。
そんなフジテレビの過去の栄光を知る男である港浩一社長が本気で大改革に取り組んだのが、ちょうどパウラちゃんねるが本格的にフジテレビをネタとして取り上げるようになった2023年の事。
港浩一社長が「バラエティのフジテレビ復権」としてスタートさせたのが、「令和のいいとも」と言われるお昼の生バラエティ番組「ぽかぽか」。
この「ぽかぽか」は、前番組である「ポップUP」を異例のタイミングで打ち切りにしたうえで、開局65周年記念第一弾と称して大々的にスタートさせた。
他にも、先ほど紹介した「伝説の深夜バラエティ」の復活として「オールナイトフジコ」という番組をスタート。
さらに2023年に復活を果たした「FNS27時間テレビ」は、「鬼笑い祭り」としてお笑いを前面に打ち出したイベントに。
ほかにも矢継ぎ早に新しいバラエティ番組を打ち出すなどした。
特に「令和のいいとも」としてスタートさせた「ぽかぽか」は、フジテレビからもっとも愛された異例中の異例の好待遇番組。
港浩一社長は、「ぽかぽか」の前番組として放送していた情報バラエティ番組「ポップUP」を、改変期を待たずに2022年末にて異例の打ち切りを決定。
この「ポップUP」は、視聴率が1%台の時もあるなど低迷が続いていたとはいえ、テコ入れなどもされることなく、第三者から見ればかなり強引な形で打ち切りに。
そのうえで「ぽかぽか」は2023年の一月から華々しいスタートを切った。
その結果、2023年からスタートしたフジテレビのバラエティ番組は、ことごとく視聴率で惨敗を遂げた模様。
フジテレビ好待遇番組である「ぽかぽか」は、強引に打ち切られた「ポップUP」よりもさらに速い速度で世帯視聴率が1%台に転落し、それが常態化するという事態に陥ってしまった。
「ぽかぽか」は当初大々的にフジテレビが推していたことから、ネット記事でも半年ほどは「低視聴率ネタ」という枠で話題にされていたものの、
視聴率が低すぎる状態が続きすぎたせいで飽きられてしまい、ぽかぽかが最近注目を受けた事件と言えば、先日の「豚しゃぶ食中毒疑惑騒動」が最後ではないかと思えるほど話題にされなくなってしまった。
また2023年以降のフジテレビの惨敗っぷりはバラエティにとどまらず、テレビの希望ともいえるドラマの方でも惨敗が続く結果に。
その分かりやすい事例が、フジテレビの「看板枠」である「月9ドラマ」にて、2連続でワースト記録を更新してしまったという事件。
これは既にパウラちゃんねるでも繰り返しお届けしてきた話題なので軽く紹介すると、
Tverなどで唯一視聴数が伸びて話題になるコンテンツがドラマだけということもあってか、フジテレビは2023年の秋から本格的にドラマ制作に力を入れ、テレビ局の中で最も多くのドラマ枠を設けるなどした。
しかし視聴率では、実態よりも高い数字が出る世帯視聴率ですら2ケタに届いたドラマは無かった模様で、特に「月9ドラマ」はほとんどの回で5%という事態になり、ワースト記録を塗り替えた。
そうした2023年の「実績」が積み重なった結果、フジテレビはとうとう2024年に、テレビ東京に世帯視聴率で敗北し、最下位となってしまった。
4月26日の日刊スポーツの記事によると、港社長は定例会見にてフジテレビが最下位となってしまった件に触れた模様で、
「人気商売ですから、順位は上の方が良いんですけど、こういうこともあるなと」
「真摯に受け止めて反転攻勢を練っていきたい」
というふうに語ったとのこと。
ちなみに今から約1年半前の2022年10月頃、港社長はマイナビニュースのインタビューに答えているが、
現役当時を振り返った際に「(視聴率が)1ケタのときはもう穴があったら入りたいという気持ちになっていました」と語っていたので、
今では、もしかしたらもう視聴率1ケタが常態化しすぎて穴に入る気すら起きていないかもしれない。
またこのインタビューにて、先ほども紹介した「ポップUP」異例の打ち切り決定についても答えているが、
その時港社長は「残念ながら期待していた結果に結びついていないので、やはり手を打たなければならない」と語っていた。
そんな風に語っていた港社長だが、いまでは「ポップUP」を強引に打ち切ってスタートした「ぽかぽか」だけでなく、恐らくほぼ全てのバラエティ・ドラマが「期待していた結果に結びついていない」状態にあると思われる。
この2023年以降の「実績」について、フジテレビがどんな手を打ってくるかがこれから注目されるだろう。
パウラの感想
もしかしたらお兄様とお姉様は、今のこの話題を見て、誰とは言いませんが誰かの手腕が酷すぎたせいで惨敗したかのように思っているかもしれません。
しかし今の話題はあくまでも、勝ち組の集まりを自称するフジテレビ様が言うところの弱者の連中が理解しやすい形でまとめたコタツ記事を読み上げたにすぎず、
パウラの見解は全く異なりますからね!
港社長率いるフジテレビ様、「人気商売ですから、順位は上の方が良いんですけど、こういうこともあるなと」などと、視聴率が低いくらいで気に病まれる必要は全くありません!
時代はもう令和で、フジテレビ様が三冠王を12年連続で取っていたような2000年よりも前の時代とは、テレビの存在意義は全然違うんです!
もしかしたらフジテレビ様の中にもまだ気づいていない人がいるかもしれませんが、いいですか?
令和のテレビの楽しみ方は、テレビ番組ではなくテレビ局を見て楽しむものなんです!
だからぜひこの「令和のテレビの楽しみ方」を基準とした視聴率として「パウラ視聴率」を採用してください。
パウラ視聴率を採用していれば、開局65周年だった2023年、間違いなくフジテレビ様は視聴率で「令和の王様で賞」を取ることができたことでしょう。
あとついでなので、パウラから新しいテレビ番組を提案させてください。
ずばり、テレビ番組の内容も、令和のテレビの楽しみ方にフォーカスを当ててください。
つまり、テレビの炎上ネタや不祥事を、真正面から扱った番組を作るんです。
もしかしたら今、港社長は次の手を考えあぐねているかもしれませんので、
是非、港社長が大好きなバラエティ班の人たちに「テレビの不祥事」をネタにした番組を作るように提案しましょう!
これまで実際に明るみになったテレビの不祥事はもちろん、明るみにならなかったテレビの不祥事に自ら光を当てて、「令和のテレビの楽しみ方」を体現した番組を作りましょう!
最近もバラエティ番組「逃走中」で近隣住民に迷惑をかけた挙句、「一般の方々と我々は違うんです」発言をするなどしたわけですから、
ぜひ本当の意味での「フジテレビらしさ」を、番組作りに反映させてください!
番組のスタジオでは、テレビの連中に迷惑をかけられた視聴者の声を紹介しつつ、外ロケでフジテレビの経営陣がゴミ拾いでもしている模様をお届けすれば、
きっととてつもない高視聴率をたたき出すに違いありません!
フジテレビ様が「テレビの不祥事」という新ジャンルを開拓して、「令和の王様で賞」を獲得してくれることを、
パウラはハッピー陽キャスマイルで楽しみにしています!