今回の話題
キムタクこと木村拓哉だが、ネット上での低身長イジリをきっかけに、吉本芸人の粗品が「キムタクに挨拶無視された」エピソードをユーチューブにて披露。
キムタクは軽く炎上状態だが、国民的アイドル木村拓哉のイメージが傷つくような悪評が芸能界から飛び出したことは、旧ジャニーズの影響力の弱体化を象徴している話なのかもしれない。
まず時系列順に今回の話題を見ていくと、キムタクは現在自身が主演のテレ朝ドラマ「Believe」の番宣のため、豪華キャスト陣とのオフショットなどを公開するなどして各メディアへ露出。
しかし下品なネット民たちが注目したのはドラマに対してではなく、木村拓哉が周囲のキャストに比べてかなり小柄に見えるという点。
木村拓哉の身長は公称176センチとされているが、共演している身長175センチの上川隆也と比べても「小さい」と感じられることから、低身長イジリがネットで話題になった。
そしてこれに便乗したのが吉本芸人の粗品。
粗品は5月6日に投稿したユーチューブ動画にて「キムタク小さいかもしれません」とキャプションをつけてこの話題に食いついた。
この中で粗品は過去にキムタクと遭遇した時のエピソードを披露。
粗品によると、彼はフジテレビにて木村拓哉に挨拶を無視されたという。
粗品はフジテレビの廊下にて木村拓哉に挨拶した際、粗品は相方で身長が163センチのせいやを引き合いに「せいやと目が合ってる時よりも目線が下になった」とし、
キムタクの身長は161センチか下手をしたら150センチ台ではないかなどと発言。
さらにこれに便乗する形で粗品の口から飛び出したのが「キムタクの挨拶無視エピソード」。
粗品はキムタクとフジテレビの廊下ですれ違った際に、立ち止まり「おはようございます」としっかりとした声で挨拶をしたところ、
キムタクは粗品の方を見て、粗品の頭からつま先まで一往復して眺めた後、粗品に挨拶をし返すことなく「フーってそのまま行かれた」とし、キムタクに「挨拶無視された」エピソードを披露した。
この「挨拶無視」を取り上げた女性自身のネット記事がヤフーニュース送りになったところ、ヤフコメ欄でキムタクが軽く炎上気味に。
僕は中目黒に住んでいるので、犬の散歩中のキムタクさんに時々出くわしますが、キムタクさんはヤンキー的な私服なので、誰も話しかけるなオーラが凄いです。
木村さんは昔から、握手会でもかわいい子にだけへらへらして、好みじゃない子とは目も合わせないで有名でした。まだネットも普及してない時代ね。
私が小学生だった頃、公園でキムタクご夫妻と遭遇。「母がファンで応援してます」と伝えると、完全に無視でした。
学生時代にアルバイトをしていた所にキムタクが撮影で来て、とにかく本当に感じが悪かった。私たちを見下すような目つきで意地でも直接口をきかないという感じだったので、それから嫌いになった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/974052b55a2016ec2ccb8ddcb9ae91b1ac773a2e/comments
などなど、過去にキムタクと遭遇したことがある人たちによって「暴露コメント」が相次いで投稿された。
この「キムタク挨拶無視エピソード」に対するネット民の熱量はすさまじく、ヤフコメ欄には3000以上ものコメントが殺到。
ヤフコメの「高評価」にあたる「共感した」の数字も、一番多いと2.5万もの高評価が殺到している。
一方でキムタクのテレ朝「Believeが好スタート」などの、テレ朝ヨイショ記事に対するヤフコメは冷めていて、
コメント数も一記事あたり数百件にも到達せず、共感数も多くて1000行くか行かないかというレベル。
ネットの反応だけ見れば、テレ朝開局65周年「Believe」よりも、粗品の「挨拶無視」のインパクトの方が強かったといえる。
しかしここで一歩踏み込んで考えると、この一件はキムタクがどうこうというよりは、これがジャニーズの業界内での影響力の低下を意味している一幕なのではないかということ。
これが芸能界とそこまで関係ないインフルエンサーの発言だったらともかく、今回は仮にも「吉本興業」という芸能界に属する粗品が発したエピソード。
ネットでの発言が注目されるとはいえ、粗品はテレビと一蓮托生の関係にある芸能界に所属するタレントでもある。
そんな粗品が、仮にも国民的アイドルだった木村拓哉のイメージを悪くするようなエピソードを披露したかたち。
しかもキムタクのイメージアップについては、テレ朝が「Believe」にて全面バックアップしている。
Believe公式サイトでは「ニュース」と称してメインキャスト陣がキムタクをヨイショするコメントを大量に披露し、キムタクのイメージアップ接待をしている状況。
つまり粗品の発言は、見方によってはジャニーズとテレ朝の両方に喧嘩を売る内容ともいえる。
旧ジャニーズの看板アイドルである木村拓哉に対して「挨拶されたけど無視された」エピソードを暴露するなどというのは、恐らく一昔前の芸能界ではありえないことだっただろう。
こんな発言が芸能人から飛び出してしまうこと自体が、旧ジャニーズやテレビ業界の力を、タレントたちが恐れなくなったことを意味している。
これは木村拓哉がどうこうというよりも、テレビ業界における旧ジャニーズの力が相対的に弱まっている可能性を感じる一幕と言える。
粗品は吉本所属の芸人なので、もしかしたらテレビ業界における吉本の影響力が強くなったので、ジャニタレをイジることができたという可能性もある、
いずれにしても今回のエピソードはキムタクのメッキがはがれたというより、旧ジャニーズのパワーが以前と比べて相対的に低下していることの現れと言えるのかもしれない。